- 「手話検定合格に向けた効率的な勉強方法・おすすめテキスト本を知りたい!」
- 「手話検定の内容やレベル、申込み方法を知りたい!」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
こんにちは!のいです。
この記事にたどり着いたということは、少しは気になっているのではないでしょうか?
僕は独学で、全国手話検定試験3級 → 1級と取得しました。
そこで今回は、実際に試験を受けて感じたポイントも交えて、手話検定合格までのおすすめ勉強方法をご紹介します!

- 申込みしようか迷っている
- 勉強方法が分からない
という方はぜひご覧ください!
目次
先に結論
先に結論からお伝えすると、手話検定合格までのおすすめ勉強方法は以下の通りです!
- HPにて各級の出題範囲を確認!
→その範囲の手話表現を一通り勉強 (教材:わたしたちの手話学習辞典1) - 日常会話でよく使う単語を抜き出す!
→自然に使えるレベルまで重点的に勉強 - 事前に過去問題でテスト受験!
→試験前最後の追い込み (教材:これで合格!2021 全国手話検定試験) - 準2級~1級を受験する場合は筆記試験対策を!
→最低でも試験3か月前から勉強 (教材:手話の筆記試験対策テキスト)

えっと、、どういうこと??
こういう方も多いと思いますので、手話検定の概要~詳細な勉強方法まで解説していきます!

手っ取り早く勉強方法だけ知りたいという方はこちら!!
「全国手話検定試験に向けた独学勉強法」へとぶ
そもそも手話検定とは?

手話検定とは、手話の基本的な知識をはじめ、ろう者とのコミュニケーション能力をはかる検定試験です。
レベルごとに級が分かれているので、勉強を始めたばかりという方でも腕試しに受験することが可能です。
手話検定の種類
手話検定と言ってもいくつか種類があります。
一般的な民間試験として「全国手話検定試験」と「手話技能検定」の2つがあります。
どちらも手話の知識とコミュニケーション能力をはかる試験ですが、内容は若干違います。

ちなみに僕は「全国手話検定試験」を受験しました!
その他に、厚生労働省が認定する「手話通訳士試験」というものもありますが、こちらは本格的に手話通訳士を目指す人向けの試験です。
そのためこの記事では「手話通訳士試験」については割愛させていただきます。

ということで、「全国手話検定試験」と「手話技能検定」の違いについて簡単に説明します!
全国手話検定試験とは
手話を使用したろう者とのコミュニケーション能力をはかる検定。
手話の基本知識に加え、手話によるコミュニケーション能力を6つのレベルに合わせて認定します。

より実技に重点を置いているのが特徴で、そもそも2級以上にならないと純粋な筆記試験はありません!
手話技能検定とは
手話単語の知識レベルをはかる検定。
ろう者とのコミュニケーション能力というより、手話単語をどれだけ覚えているか、に重点を置いています。
1~7級まで9つのレベルに分かれており、上級になるとコミュニケーション試験もありますが、基本は筆記試験です。
どちらがおすすめ?
こっちの方が良い!は特にありません。
目的に合わせて申込む検定を決めてください。
僕の場合、

ろう者とたくさん会話したい!
と思って勉強をはじめたので、コミュニケーション能力に重点を置いている「全国手話検定試験」を受験しました。
完全に主観になりますが、個人的には全国手話検定試験をおすすめします。
手話を勉強する最終的な目標って、ろう者とのコミュニケーションだと思うので!

もちろん、両方申し込みするというのもアリです!
ちなみに、

じゃあ全国手話検定試験の勉強をしないと、ろう者と会話できないの?
と思う方いると思いますが、そういうことではありません。
正直勉強をしなくても、「伝えたい」という気持ちさえあれば、ジェスチャーと口パクだけでろう者と会話することは可能です。
これについては別記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
手話ができないとろう者と会話できないは誤解!本当に大事なこととは?
手話検定を取得することのメリット

手話検定を取得することで
- 就職・転職活動で大きく有利になる
- 資格自体が評価されて給料が大幅に上がる
こういう分かりやすいメリットがあればいいのですが、正直あまり期待しない方がいいです。

え、、、じゃあ頑張って勉強する意味なくない?
こう思った方、それはそれで間違いです!
手話検定を取得すること、手話を勉強をすることは、以下の通り多くのメリットがあります。
- 価値観が広がる
- 特技ができる
- 自己肯定感につながる
- etc…
詳細なメリットについては別記事でまとめています。こちらもぜひご覧ください。
メリットだらけ!手話を覚えることで得すること・意外な恩恵を厳選してご紹介!
【2021年度】全国手話検定試験 概要

試験内容
- 1級、準1級、2級 : 実技試験&筆記試験
実技試験は、手話による面接の他に、テレビ画面に提示された手話を見て問題に答える試験があります。
筆記試験はろう者の歴史や暮らし、手話の基礎知識などを問われます。1級に関しては小論文試験もあります。 - 3級、4級、5級 : 実技試験のみ
1級~2級と同様、手話による面接と、テレビ画面に提示された手話を見て問題に答える試験があります。
受験料
- 1級 : 8800円(小中学生は7700円)
- 準1級 : 7700円(小中学生は6600円)
- 2級 : 6600円(小中学生は5500円)
- 3級 : 4950円(小中学生は3300円)
- 4級 : 4400円(小中学生は2750円)
- 5級 : 3850円(小中学生は2200円)

小中学生は若干安く設定されています!
受験の目安・難易度(レベル別勉強期間)
- 1級 : 手話学習期間 3年
- 準1級 : 〃 2年半
- 2級 : 〃 約2年
- 3級 : 〃 約1年半
- 4級 : 〃 1年
- 5級 : 〃 6か月

幅広い学習者を対象としていることが分かりますね!
申込み者数
申込み者数は毎年約1万人です。
(第15回はコロナ影響もあってか約6千人)

多くの方が受検していますね!
合格率
5級~3級の合格率は90%以上、2級~1級の合格率は約80%です。(第1回~第15回調べ)

受験のめやすを参考に、適切な級を決めて受験すれば合格は難しくないです!
申込み方法
会場試験

- インターネットから申込み
- コンビニの端末から申込み
- 郵送での申し込み
と、様々な申込み方法を採用しています。
どの方法も簡単です。自分が一番楽な方法で申込みしてください。
詳細はHPをご覧ください。
→ 全国手話検定試験HP_申込み方法
オンライン試験

第15回全国手話検定試験以降、コロナ禍の状況も踏まえオンライン受験も可能になりました!
試験が中止になった地域にお住まいの方や、在宅での受験を希望される方のための措置です。
オンラインで受験するためには
- 有線による通信環境
(無線通信WiFi環境は不可)
が必要です。
自宅に有線のネット環境がある方は限られているかなと思いますが、学校やパソコン教室での受験も可なので、状況に合わせて検討してみてください。
詳細はこちら
→ 全国手話検定試験HP_オンライン受験
第16回全国手話検定(会場試験・オンライン試験)はすでに終了しております。
自分が受検したい方法を確認しつつ、次の試験に向けて準備を進めましょう。
全国手話検定試験に向けた独学勉強法
前置きはこの辺にして。

それでは実際に試験を受けて感じたポイントも踏まえて、おすすめ勉強方法をご紹介します!
おすすめテキスト本
僕が実際に使用し、皆さんにもおすすめするテキスト本は以下3つです!
- わたしたちの手話学習辞典1
膨大な量の手話単語表現が分かりやすく記載されています!
また、その手話単語が出題される級も記載されています!
全国手話検定試験に対応しており、マストで所持すべき本です。
- これで合格!2021 全国手話検定試験 DVD付
2020年度全国手話検定試験の5級~1級全ての問題および解答・解説が載っています!
実際の試験に使用する解答用紙(マークシート)も付いているので、リアルな試験を事前に体験することができます!
- 手話の筆記試験対策テキスト
全国手話検定試験に対応しています!
準2級以上で出題される筆記試験内容をカバーしており、本の最後には筆記試験問題例も記載されています!
おすすめ勉強方法(5級~3級)


具体的なおすすめ勉強方法を級ごとにご紹介します!
5級~3級を受験する方におすすめする勉強方法は下記の通りです。
- HPにて各級の出題範囲を確認!
→その範囲の手話表現を一通り勉強 (教材:わたしたちの手話学習辞典1) - 日常会話でよく使う単語を抜き出す!
→自然に使えるレベルまで重点的に勉強 - 事前に過去問題でテスト受験!
→試験前最後の追い込み (教材:これで合格!2021 全国手話検定試験)
まずは全国手話検定試験のホームページを確認しましょう!
→ 全国手話検定HP
TOPページの下の方に、「5級」~「1級」という形で各級の詳細欄があります。
「詳細」をクリックし、「基本単語」項目の「PDF」をクリックすると、該当級で出題される基本単語が確認できます。
確認したら、5級から受験級までの単語を「わたしたちの手話学習辞典1」を使用して1つずつ勉強していきましょう!

1つずつ全部!?量多くない?

そうなんです、出題される単語はとても多く、全てを覚えるのはなかなか骨が折れます。。
そこでポイント!
日常会話でよく使う単語をピックアップし、そこを重点的に勉強するようにしましょう!
全国手話検定試験は実技が中心の試験です。5級~3級に至っては実技しかありません。
日常会話で使用しない手話をいくら覚えたところで、面接などの実技試験では結局使用しないことがほとんどです。
もちろん出題範囲のすべての単語を覚えるのがベストですが、そこまでは厳しいという方は日常会話をベースに勉強してみてください!

自然な会話さえできてしまえば、向かうところ敵なしです!
あとは試験前最後の追い込みとして、「これで合格!2021 全国手話検定試験」で事前にテスト受験してみましょう!
ここで分からなかったところは再度復習して、できる限りの準備をしてください!
5級~3級については、この学習方法で試験突破が見えるかなと思います!
おすすめ勉強方法(準2級~1級)
準2級~1級の場合、筆記試験が出題されるためもう1段階学習が必要です。
最低でも3か月前から「手話の筆記試験対策テキスト」を使って筆記試験対策をしましょう!
手話の歴史などの知識を問われるため、勉強したらした分だけ点数に跳ね返ってきます。
特に1級の小論文試験は、慣れておかないと本番で全く書けないなんて可能性もあります。

ちなみに、僕が受験した時の小論文のお題は「障害者と労働について」でした。
簡単ではありませんが、教材を一通り学習して覚えれば筆記試験の突破も難しくありません!
通信講座も選択肢の1つ

言ってることは分かったけど、完全独学でそこまで頑張れるか不安だよ。。

そんな方は、ユーキャンの通信講座を利用するのもアリです!
- 忙しい方にも嬉しい、ゆとりあるスケジュール!(週2日、1日30分で3か月)
- 分からないポイントは、スマホやパソコンからメールで質問可能!
このような特徴があり、独学だけだと不安…という方におすすです!

とは言っても、金額も内容も全然知らないしな、、
こういう方は、まずは気軽に資料請求してみてはいかがでしょうか?
資料請求は無料でリスク無しです!
僕自身実際に資料請求してみましたが、内容はとても濃いものとなってました!!
資料請求はこちら↓↓
まとめ
ここまでの話をまとめると、以下の通りです。
- HPにて各級の出題範囲を確認!
→その範囲の手話表現を一通り勉強 (教材:わたしたちの手話学習辞典1) - 日常会話でよく使う単語を抜き出す!
→自然に使えるレベルまで重点的に勉強 - 事前に過去問題でテスト受験!
→試験前最後の追い込み (教材:これで合格!2021 全国手話検定試験) - 準2級~1級を受験する場合は筆記試験対策を!
→最低でも試験3か月前から勉強 (教材:手話の筆記試験対策テキスト)
ぜひ上記勉強法を試してみてください!
充分な知識を持ったうえで試験にのぞめるかと思います!

検定はまだハードル高いな。。
まずは少しだけ、手話とか耳の聞こえない人の世界に触れてみたいんだけど…
こう思った方は、ぜひ以下記事から気軽に手話の世界に触れてみてください!
初心者におすすめの学習本・映画・ドラマ・アニメをまとめています!
この記事によって、手話に関わる人が少しでも増えれば嬉しいです!
ではでは!
突然ですが、手話検定に興味はありますか?